沈む氷の概要



 舞台となった袋田の滝は四季折々で楽しめる茨城の観光地です。


  こちらに来る機会があればお楽しみください。


 たお、私のつたない小説を読む前に、袋田の滝の情報などに触れておくと、わかりやすのかも知れません。



・ネットからは袋田の滝、あるいは大子町観光協会さんなどで検索すると様々な情報が得られます。
   ・大子町観光協会さんへは http://www.daigo-kanko.jp/


写真は袋田の滝の夏と冬のものです。


 右の冬の写真は滝が全面凍結をしたときのものです。


  3枚目は最初の観漠台からみた滝の様子です。


 袋田の滝は、このようななわりと大きな滝です。この滝は茨城の地にあっても実際に、冬の気温によっては写真のように全面凍結する滝です。ただ、残念ですが近年は暖冬の影響で、なかなか全面凍結に至らない年が多いようです。








沈む氷の粗筋です。


 この作品は、茨城県高萩の沼(架空です)と袋田の滝(実在)、そして北海道の支笏湖を舞台としたものです。


 人の入らない山奥の沼周囲の杉が、立ち枯れしている情報を得た学者肌の捜査官は、苦手としていた幼なじみの美人捜査官と組、一定の条件でないと凍結しない筈の袋田の滝が、条件を満たしてないのに凍結をした事に疑問を抱き、その原因を追及してゆくと、その先に政治家の影か浮かんだ。


 小説ですから、先に知ってはおもしろくありませんよね。筋はこのくらいにしておきます。




 読む前に知っていると少し見方が変わるかも。


 氷て不思議なんです。というか、水そのものが不思議なのかもしれません。なんせ、生活環境温度のなかで個体、液体、気体と自由に姿を変える物質は水以外、私は知りません。


 そこからして、おかしな物質なのかも知れません。


 更に不思議なのは、水以外の物質で液体から個体に変わったとき、その液体に固体を入れれば、みんな沈んでしまうのが普通なんです。ところが水は氷になって浮くんです。見慣れた光景から氷は浮くのが、当たり前のように見ていますが、これって本当は不思議な事なんです。


 これは一般的に固体になれば分子間結合が強くなり密度を増すから、みんな個体では沈んでしまうのですが、氷にだけ当てはまらないのです。


 個体になったとき重さが軽くなり水に浮く氷は、物理的には超不自然な現象なんです。だから水は、異常物質とも呼ばれるのです。異常物質と呼ばれる物は、水以外も半導体物質などの一部には存在します。しかし、その数は、極めて少ない数です。これだけ地球上に、多くの物資かあるのに、異常物質と呼ばれているのはおそらく片手くらいの数だけと思います。その一つが水なんですね。


 そのような不自然な現象は、おそらく神様が決めたのでしょう。だって、もし、氷が沈んだら、これは大変ですよ。


  


 現在の地球環境の温度は、主に地球と太陽からの距離で決まっています。しかし、そこには大気の構造や陸地面積、水の量など様々なものが組み合わさった結果として、今の地域の温度になっています。


 そのなかには氷が水に浮くとの条件も少なからず関係しています。しかし、仮に氷が沈むものであったなら、それらの関係が、おそらく大きく崩れと思います。


 太古の氷河期でも地球上の海全部が凍ったたりはしませんでした。しかし、氷が沈むものであったのなら可能性としては海、全体を凍らせて、地球は氷に閉ざされた死の惑星となっていたのかも知れません。




 どうして、そのようなになるのか?


 海に限らず湖でも氷が沈むと今以上に凍らせる可能性があります。


 なんせ氷の比熱は大きなものですから、太陽の光の届かない湖の底や海底では、なかなか溶けません。元々、水面に氷が張るような場所では、その湖底や深い海の底の水温は2〜3度くらい、2〜3度の低い水温の水に氷を入れてすぐには溶けないでしょう。




 氷が浮いていれば、このとき直射日光を受けて表面から溶かす事ができるのです。太陽の光は凄いですからね。海底などに沈んだ氷を例えるとすれば、雪ですね。直射日光を受けた場所は、わりと早く溶けますが、日陰になったところはなかなか溶けないですね。理屈は、これと似たようなものです。まして水は、この場合始末が悪


いです。直射日光は水面で、その多くのエネギーは拡散されるうえ、そこにあるの熱を通しにくい水ですから。


 このようにして年間を通して溶けない氷が海底に残れば、徐々に海は冷やされていきます。それが引き金になってより寒い環境が地球に現れるかも知れません。その為に、また海底の氷が増えます。


 悪循環ですね。この繰り返しによって、やがて海は全て凍り付くかも知れません。


 まあ、氷づけの惑星にならなくても、水深の浅い湖や極地に近い低温地帯にある湖なとば、下から凍りだして氷が水面までいけば、湖で生きていた生物は逃げ場失い死滅です。 これって結構、怖い話しです。


 そのように考えると、他の物質と同じように氷が沈むものであったら、地球にとっては、相当厄介なものであったと思います。 




 沈む氷、この小説のタイトルですね。小説のなかでは、その様な危険な沈む氷が有るのか無いのか、あるいは、どのような役割を持つかとなります。


 この小説は茨城を知ってもらうために無料公開していのす。興味があれば読んで下さい。




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